【要確認】ファクタリング手数料相場と適正価格の優良業者を見抜く方法

man
「ファクタリング手数料の適正価格がわからない。」
「提示されたファクタリング手数料は妥当なの?」
「そもそも、ファクタリング手数料の仕組みがわからない。」
・・・

という経営者も多いようです。今回は「ファクタリング手数料の相場」「ファクタリング手数料の適正価格」「適正価格を提示してくれる優良業者を見抜く方法」について解説します。

ファクタリングを利用するときに発生する費用一覧

ファクタリングを利用するときに発生する費用一覧

着手金

相場:0円がほとんど

ファクタリングに着手するときに必要な費用です。ファクタリング会社はほとんどが着手金0円で利用ですることができます。ただし、税理士や財務コンサルタントなどの第三者にファクタリング会社への依頼を代行するなどした場合には着手金などが発生するケースがあります。

事務手数料(審査手数料)

相場:0円~5,000円

ファクタリングを依頼するとファクタリング会社が行うことは

  1. 必要書類を集める
  2. 必要書類(決算書、売掛先との取引資料、売掛先との入出金履歴など)を基に審査をする
  3. 買取価格の算定
  4. 面談をする
  5. 買取価格の提示
  6. 契約書の作成
  7. 契約締結

などがあります。

それなりに人件費が発生する作業が多いのです。そのため、古くからファクタリングサービスを提供しているファクタリング会社は事務手数料(審査手数料)を数千円もらうというのが基準となっていました。

しかし、「ファクタリング手数料などの利益分から審査手続きにかかる人件費は捻出すれば良い」と考えるファクタリング会社が増えてきて、「ファクタリングの事務手数料無料」というファクタリング会社も増えてきているのです。

契約書貼付収入印紙代(印紙税)

相場:0円~20万円

法律では契約書には収入印紙を貼ることが定められています。これは税金ですので、収入印紙を貼らなければ「脱税」になってしまいます。これはどのファクタリング会社でも同じであり、金額も税金なので同じです。印紙税はファクタリングの契約する金額によって異なります。印紙代をファクタリング会社持ちにするファクタリング会社もありますが、その分ファクタリング手数料が高くなるので大きな差はありません。

契約金額 印紙税
5万円未満 非課税
100万円以下 200円
100万円を超え200万円以下 400円
200万円を超え300万円以下 600円
300万円を超え500万円以下 1千円
500万円を超え1千万円以下 2千円
1千万円を超え2千万円以下 4千円
2千万円を超え3千万円以下 6千円
3千万円を超え5千万円以下 1万円
5千万円を超え1億円以下 2万円
1億円を超え2億円以下 4万円
2億円を超え3億円以下 6万円
3億円を超え5億円以下 10万円
5億円を超え10億円以下 15万円
10億円を超えるもの 20万円
受取金額の記載のないもの 200円
営業に関しないもの 非課税

債権譲渡登記費用(2社間ファクタリング)

相場:5万円~7万円

登録免許税額

債権譲渡登記

5000個以下:7,500円
5000個以上:15,000円

債権抹消登記

1,000円

司法書士報酬(登記をする人)

4万円~5万円

2社間ファクタリングの場合は、債権譲渡登記が必要になります。3社間ファクタリングの場合は、売掛先に「支払いの同意」を得るので債権譲渡登記をする必要がありませんが、売掛先に同意を得ない2社間ファクタリングの場合は、第三者の対抗要件を備えるために債権譲渡登記が必要になるのです。第三者の対抗要件とは「それ俺の債権だよ。」と言ってきても、登記してあれば「いいえ。私のです。公的な証拠があります。」と言えるのです。

債権譲渡登記は、法人登記や不動産登記と同じように登録免許税が発生し、また司法書士が登録するのが一般的ですので数万円の司法書士報酬が発生します。譲渡が完了したら、登記を抹消します。
公正証書の作成費用

相場:0円~43,000円

公正証書とは「公証役場で公証人に作成してもらう書面のこと」を言います。公正証書があれば、債務者が契約通りの支払を怠った場合に、裁判をしなくても強制執行(差押)を裁判所に申し立てることができるものです。

ファクタリング会社によって公正証書を作るところと作らないところがあります。

ファクタリング手数料

相場

3社間ファクタリング:1%~5%
2社間ファクタリング:6%~40%

2社間ファクタリングのファクタリング手数料には幅があり、

  • 「売掛先の信用力」
  • 「ファクタリング会社の利用回数」
  • 「売掛債権の譲渡額」
  • 「上記の実費をインクルードするかどうか?」

によって変わってきます。

  • 「売掛先の信用力」:大 →  6%~10%
  • 「売掛先の信用力」:中 → 10%~20%
  • 「売掛先の信用力」:小 → 20%~40%
「売掛先の信用力」が高ければ貸し倒れになるリスクが低くなるので、ファクタリング手数料は安く設定できます。
  • 「ファクタリング会社の利用回数」:常連 →  6%~10%
  • 「ファクタリング会社の利用回数」:数回の継続利用 → 10%~20%
  • 「ファクタリング会社の利用回数」:初回利用 → 20%~40%
「ファクタリング会社の利用回数」が多いということは、ファクタリングでの返済事故やトラブルが起きていない優良な会社ということになるため、ファクタリング手数料は取引回数が増えれば増えるほど少額になっていきます。
  • 「売掛債権の譲渡額」:高額 →  6%~10%
  • 「売掛債権の譲渡額」:普通 → 10%~20%
  • 「売掛債権の譲渡額」:少額 → 20%~40%
1億円の売掛債権の譲渡でも、30万円の売掛債権の譲渡でも、ファクタリング会社が行う作業に大きな違いはありません。そのため、少額の売掛債権譲渡の場合は高めに手数料を設定しないとファクタリング会社の取り分が少なくなってしまうのです。一方で高額な売掛債権譲渡の場合は、ファクタリング手数料を小さくしても、十分な手数料額になるのでファクタリング手数料を下げられるのです。
  • 「上記の実費をインクルードするかどうか?」:実費は別払い →  6%~20%
  • 「上記の実費をインクルードするかどうか?」:実費は手数料に込み →  20%~40%
売掛債権の譲渡登記費用、公正証書作成費用、印紙代などを込みでファクタリング手数料とするファクタリング会社の場合は、必然的にファクタリング手数料が高くなります。売掛債権の譲渡登記費用、公正証書作成費用、印紙代などは実費支払いでファクタリング手数料とは別としているファクタリング会社の場合はファクタリング手数料は安くなります。

ファクタリング手数料と同時に知っておくべき「掛目(かけめ)」

ファクタリング手数料と同時に知っておくべき「掛目(かけめ)」

掛目とは

金融機関は担保を取って融資をする時に担保価値に一定の割合を掛けて、融資額を決定します。この割合のことを「掛目(かけめ)」と言います。

掛目は「担保を売却するときに想定した担保価値通りに売却できるかどうか?」の確実性によって変わってきます。

  • 預金:100%
  • 国債:90%
  • 上場企業の有価証券担保:50~80%
  • 不動産担保:70%

預金の場合は担保にしていれば、そのまま現金として利用ができるので確実性は100%ですから、掛け間も100%となるのです。例えば、不動産担保の場合は不動産の価値が1億円と算定されても、5年後に1億円で売れるかどうかはわかりません。「近くに土壌汚染が見つかった。」「たまたま買い手が見つからない。」「地価が暴落した」・・・いろいろな理由で売却額が想定よりも下がってしまうリスクがあるため、不動産担保の掛目は70%が相場なのです。

では、売掛債権の掛目は?というと

80%~90%

です。

これは売掛先の信用力によっても変動するのですが、上場企業が売掛先の場合は90%~100%の掛目を設定しても、よほどのことがない限り「倒産もしません」「売掛金の支払拒否などもしません」から、回収できると考えられているのです。
man
「ファクタリングは売掛債権の譲渡であって、融資ではないから掛目必要ないのでは?」
concierge
というご指摘もわかりますが、ファクタリングも売買とは言いながらも、一時的な立替のような状態が発生するため「掛目」という仕組みが採用されているのです。

ファクタリング会社の場合

  1. 掛目を採用しないファクタリング会社(掛目100%)
  2. 掛目を採用するファクタリング会社

の2パターンがあります。

掛目を採用しないファクタリング会社を利用する場合は掛目を気にする必要はありません。

しかし、掛目を採用するファクタリング会社を利用する場合は、ファクタリングでの掛目の計算方法について理解する必要があるのです。

掛目が設定されているファクタリングの場合

売掛金額に対して、掛目を掛けた金額が買取の上限額になります。

売掛債権額が1000万円の場合

  • 掛目90%のファクタリング会社の場合 → 買取可能額900万円
  • 掛目80%のファクタリング会社の場合 → 買取可能額800万円
  • 掛目70%のファクタリング会社の場合 → 買取可能額700万円
  • 掛目60%のファクタリング会社の場合 → 買取可能額600万円

です。

concierge
買取可能額は下がってしまうものの、買取られない残りの金額は売掛先からの入金が直接ファクタリング会社にあっても、返還されるので心配する必要はありません。

3社間ファクタリングで直接ファクタリング会社に売掛金が入金されるケース

手数料:5%

買取可能金額(90%) 9,000,000円 - 手数料 450,000円

= すぐに支払われる金額 8,550,000円

入金後返還される金額 1,000,000円

利用した会社の手元に残る金額 = 9,550,000円

となります。

ファクタリング手数料が適正価格の優良業者を見抜く方法

ファクタリング手数料が適正価格の優良業者を見抜く方法

3社以上に相見積もりをするのが最善の方法

残念ながら、ファクタリングというものは

○○なら、手数料5%
△△なら、手数料7%
□□なら、手数料10%

というような料金表が作れるようなサービスではありません。

なぜなら

  • 売掛債権が支払われる確実性(売掛先の信用力・倒産リスク)
  • ファクタリングを利用した会社が倒産するリスク
  • ファクタリングを利用した会社が入金されたお金を使いこんでしまうリスク
  • 買取る売掛債権の金額
  • ファクタリング会社の経営方針

という複数の要素によって、都度見積もりが提示される性質のサービスだからです。

同じファクタリング会社に違う売掛債権の買取を依頼した場合

ファクタリング手数料の提示は債権ごとに異なる(売掛先の信用力が異なるので)

同じ売掛債権を違うファクタリング会社に買取依頼した場合

ファクタリング手数料の提示は業者ごとに異なる(審査基準や経営方針が異なるので)

のです。

だとすれば、一番ファクタリング手数料が安い適正業者を見極めるためには

すべてのファクタリング会社に見積もりを取って一番安いファクタリング手数料を提示してきたところが費用面では最も優良業者ということができるのです。

しかし、ファクタリング会社は数十社~100社程度存在します。全てのファクタリング会社に見積もり依頼をしていると、その手間のコストの方が大きくなってしまうのでこれは現実的敵ではありません。

そこで

最低ファクタリング会社3社に相見積もりをして一番ファクタリング手数料が安い業者を見つける

ことをおすすめします。

3社からファクタリング手数料の見積もりを受け取ることができれば

その売掛債権で
あなたの会社の場合
いくらのファクタリング手数料が相場か

わかるのです。

  • ファクタリング会社A社の提示:7%
    ファクタリング会社B社の提示:5%
    ファクタリング会社C社の提示:10%

となっていれば

man
「相場は7%~8%ぐらいなんだな。ただその中でも一番安い5%のファクタリング会社B社を採用しよう。」

となるのです。

man
「『ファクタリング手数料が最安の会社 = 優良業者』と考えていいの?」

concierge
良いと思います。

というのも、ファクタリングというサービスは「売掛債権を売る」「売掛債権を買う」という売買に過ぎないので、それ以外の付加価値サービスというものが存在しません。

売買が成立して、入金されれば取引終了

ですから、先に入金がされる仕組みのため、継続利用しない限りはそれ以上の関わりも持つこともないのです。

気をつけなければならないのは悪徳業者ですが、

悪徳業者はそもそもファクタリング手数料を安く提示してきません。
また、逮捕のニュースになるような悪徳業者はファクタリングではなく、売掛債権担保融資を持ち掛けてきます。

悪徳業者が相見積もりをしたときの最安値を提示する業者になる可能性はほとんどないのです。

だからこそ、『ファクタリング手数料が最安の会社 = 優良業者』と考えても問題ないのです。

ただし、ファクタリングを依頼したのに売掛債権担保融資を持ち掛けられたら、断固として拒否しましょう。

ファクタリング手数料以外の諸費用も確認する

注意してほしいのが、前述した通りでファクタリングを利用する際には色々な諸費用が発生するということです。

  • 諸費用がファクタリング手数料に込というファクタリング会社と
  • 諸費用は実費請求としているファクタリング会社を

同じファクタリング手数料で比較してはいけないということです。諸費用分は加味して計算する必要があります。

concierge
「諸費用は実費請求」としか書いていなければ、どのくらいの実費が発生するのかヒアリングしてみると良いでしょう。

ファクタリング手数料の安いおすすめファクタリング業者

まとめ

ファクタリング手数料は

  • 「売掛債権の信用力」
  • 「ファクタリング会社の利用回数」
  • 「売掛債権の譲渡額」
  • 「上記の実費をインクルードするかどうか?」

によって大きく変わってくるため、相場というものが

  • 3社間ファクタリング:1%~5%
  • 2社間ファクタリング:6%~40%

という大きな幅のある相場にしかなりません。

concierge
これでは、提示されたファクタリング手数料が相場に対して「高いのか?安いのか?適正価格なのか?」見極めることはできないのです。

だからこそ、適正価格の優良業者を見抜く方法としては

3社に相見積もりをして一番ファクタリング手数料が安い業者を見つける

必要があるのです。

その場合でも

  • 諸費用の有無
  • 諸費用の金額
  • ファクタリングでない売掛債権担保融資などを進めてくる悪徳業者ではないこと

を確認する必要があるので注意しましょう。

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資金調達のコンサルティング、資金調達のサポート事業を行っています。銀行融資から、担保融資、ビジネスローン、不動産担保ローン、ファクタリングまで、様々な資金調達方法を紹介し、資金繰りの改善をお手伝いしています。実際に私が経営している会社でも、様々な方法で資金調達を実現させました。