ファクタリング自体は、登場して間もないサービスであり、情報も少ないため、なかなか「実際やったら、どうなるのか?」のイメージがつかめない方も多いと思います。今回は、筆者自身が筆者の会社が保有する売掛債権を譲渡して、ファクタリングサービスを利用してみました。
ファクタリングを利用した前提
ファクタリングの利用を検討した経緯
ファクタリングを利用するのは2社目ですが、今回、ファクタリングを利用する理由としましては
創業当初からお世話になっている外注先(制作会社)の社長様から
というご相談でした。
本来、サイト制作というのは、納品が終わって、こちらが検収作業をして、問題がなかった時点で売上が確定し、請求書を発行し、今回の場合は「末締めの翌月末支払い」をする形なのですが・・・
サイトの修正に時間がかかってしまって、先方が「5月売上に見込んでいた売上が6月にずれてしまい、資金繰りが詰まってしまった。」とのことでした。
ファクタリング検討状況
- 必要資金:288万円(バッファーを見て、300万円)
- 資金化までの期日:今日、明日中
- 売却する売掛金:広告主A社(上場企業)の売掛金
ファクタリングをする売掛債権
広告掲載をいただいている広告主A社
- 売掛金:3,932,134円(5月売上)
- 支払いサイト:末締め翌々15日
- 支払日:2019年7月12日
利用するファクタリング会社の選定
今回は「トップ・マネジメント/ファクタリング」を利用しました。
選定理由は
- ファクタリング手数料の上限が低いこと
- 事業歴が10年以上と長く、信頼性に足る会社と感じたこと
- 助成金を利用したファクタリングサービスに興味があったこと
の3点です。
「トップ・マネジメント/ファクタリング」への申込から、契約、入金までの流れ
その1.「トップ・マネジメント/ファクタリング」へ申込
2019年6月11日(火) 9:58
トップ・マネジメントのウェブサイトの「お問い合わせ」から、メールフォームで申し込みました。電話でのお申込みや資料請求も可能です。
お問い合わせフォームの内容
- お問い合わせ種別:ファクタリングのお申込み
- 会社名(法人の方のみ)
- お名前
- メールアドレス
- 電話番号
- その他ご質問・相談内容
はじめまして
○○と申します。
今回は、ファクタリングを検討しておりまして、ご連絡いたしました。譲渡予定金額:3,938,184円
7月15日入金予定のものよろしくお願いいたします。
その2.「トップ・マネジメント」の担当者からの連絡
2019年6月11日(火) 10:01
トップ・マネジメントのご担当者から、数分で電話がかかってきました。
その後、似たような確認の質問が続くので割愛します。
ヒアリングの内容は
- 経営者の氏名
- 生年月日(年齢)
- 住所の確認
- 住所は賃貸か?所有か?
- 電話番号
- 携帯電話
- FAX番号
- 業種
- 社員数(正社員何名、パート・アルバイト何名)
- 取引銀行
- 消費税、法人税、源泉徴収税のお支払い状況
- 現在のお借入れ状況
- 現在売掛金が発生している売掛先の名称
- 現在利用している金融機関での譲渡担保設定などの有無
- ファクタリングサービスの現在の利用状況及び申し込み状況
- 過去において利用されたファクタリング会社の名称
- 希望買取り金額、ご希望の実行予定日
「後ほど、メールで一覧表をお送りいたしますが、口頭で申し上げますと
- 会社謄本
- 印鑑証明
- 住民票
- 決算書
- 社版、会社実印、個人実印
- 売掛先との成因資料(注文書、請求書、支払通知書など)
- 銀行預金通帳
- 身分証明書
- 納税をしている事が分かるもの(納税証明書その3の3、源泉税、保険料の領収書)
になります。
今回、買い取る予定の請求書3カ月分と、その取引が記載されている銀行の通帳が必要になります。
」
その3.「トップ・マネジメント」の担当者から必要書類のメールが届く
2019年6月11日(火) 10:46
必要書類一覧のご案内
================================○○様
(株)トップ・マネジメント松坂でございます。
先程はお忙しいところ、急なご連絡にも関わらずご対応させて頂き誠に有難う御座いました。
ファクタリングのお申込みにあたり、必要な書類のご案内を
お送りさせていただきますので、ご確認の程、宜しくお願い申し上げます。ご不明な点等御座いましたら、ご連絡頂ければ幸いです。
本日、15時のご面談宜しくお願い致します。
【必要書類一覧】
□会社登記簿謄本 2通
□印鑑証明 法人3通 個人1通
□住民票。 1通
□会社及びご自宅の賃貸契約書 or 不動産登記簿謄本
□決算書 3期分。 ※勘定科目一覧を含む
□売掛先成因資料 注文書、請求書、支払通知書など
□銀行預金通帳(売掛金や入出金などが分かるもの)
□身分証明書 免許書
□納税証明書
□社版、会社実印、個人実印以上です。
================================
その4.必要書類を準備する
他のファクタリング会社と比べると必要書類が比較的少ないので助かります。
改めて取得しなければならないのは
- 納税証明書
- 印鑑証明
- 会社登記簿謄本
- 不動産登記簿謄本
ぐらいでしたので
- 税務署 → 消費税・地方消費税 その3の3
- 法務局 → 印鑑証明書、謄本
に行くことで、必要書類はそろえることができました。
弊社は、IT系の会社ですので、オンラインのデータのものが多かったのですが
- 源泉所得税 → Pay-easyの支払い
- 社会保険料 → ネット銀行での支払い(領収書なし)
- 契約書 → オンラインの同意文(契約書なし)
証拠(エビデンス)となる部分のウェブページを印刷する形で用意しました。
その5.訪問
2019年6月11日(火) 14:55
JR神田駅南口に到着しました。
トップ・マネジメントに電話をしたところ、迎えに来てくれるとのことで、ご担当者を改札前で待ちます。
すぐに迎えに来ていただき、一緒に会社に向かいました。
神田駅から徒歩1分ほどの場所にあります。
ご担当者の方は写真撮影を了承してくれたので、写真を撮りました。マンションや雑居ビルで経営されているファクタリング会社とは違い、きちんとしたオフィスビルに会社を構えられているので安心感があります。
今回、担当してくれた松坂さん。
その6.面談
2019年6月11日(火) 15:01
ファクタリング申込書(顧客カード)
内容
個人概要
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 連絡先
- 住所
- 住居の所有状況
- 同居家族
会社概要
- 会社名
- 設立
決算月- 連絡先
- 住所
- 業種
- 仕事内容
- 不渡りの有無
- 従業員
- 給料日
- 会社の収支^
- 取引銀行
資産
- 自動車
- 生命保険
- クレジットカード
- 個人借入
代表者の経歴
- 本籍
- 前職
- 他の会社の役員や関係会社
- 会社設立理由
取引先概要
- 売掛先名
- 所在地
- 入金額
支払先概要
- 支払い遅れ
- 未納支払先数
- 未納金総額
- いつまでに
- 理由
借入状況
- 名称
- 残高
- 月々の返済
- 支払日
- 保証人の有無
- 担保の有無
税金
- 法人税(完納・未納・分納)
- 地方消費税(完納・未納・分納)
- 源泉徴収税(完納・未納・分納)
- 社会保険料・国民健康保険料(完納・未納・分納)
申込書には、記載する部分が結構ありましたが、電話でヒアリングした部分は担当の方が補ってくれたので5分くらいで書き終わりました。今回2社間ファクタリングで申し込んだので、きちんと顧客情報の管理を行っているということだと推察されます。3社間ファクタリングの場合、ヒアリング内容は売掛先の概要だけなので更に簡易的になるそうです。
その後、申込書の内容を確認し、過不足を質問形式で補填してくれました。
その7.審査
2019年6月11日(火) 16:11
審査は、15分程度とのことでした。結果が出るまでの15分、トップ・マネジメント様のオフィスで待ちます。待っている間、担当者の方から2社間ファクタリングでの過去のトラブルやリスクなど、詳しくお話してくれました。他には審査が通らずファクタリングに至らなかった場合、トップマネジメント様のコンサルティング部門を通じ資金調達に協力して下さるとお話してくれたので、ファクタリング以外にどのような資金調達方法があるのか詳しくお話を伺っておりました。
その8.見積提示
2019年6月11日(火) 16:29
見積書兼債権売却申込書
ZEROファク(ゼロファク)の詳細情報はこちら
その9.契約
2019年6月11日(火) 17:09
契約書は
- 売買契約書
- 代理受領委託契約書
- 売掛債権譲渡通知書
の3通です。
捺印が終わるとすぐに現金を用意してくれました。
金額によっては、現金を用意していないケースもあるので、事前に言ってもらえればとのことでした。
後は、支払予定日に弊社の銀行口座に売掛金が入金されたら、契約した「代理受領委託契約書」に基づいて、トップ・マネジメントの口座に、買取対象額の3,150,072円を送金すれば、ファクタリングが無事完了です。
「トップ・マネジメント」を実際に利用してみての評価
担当者の対応
とても丁寧に対応していただきました。
- 親切に駅まで迎えに来ていただいた事
- できるだけ即日の資金化が実現できるように手はずを整えてくれたこと
- 審査で待っている間、万が一ファクタリングできなかった場合、別の対応策などを
- 用意してくれ顧客の資金ニーズに真摯に向き合う姿勢が感じられた事
- 掛目の話を聞いた時に、顧客に出来る限り手数料負担がかからないようにする為の気遣いが出来ているなと感じた事
などが良い点です。
契約書類の作成を待っている間にも、担当の方と話したのですが、トップ・マネジメントでは、ファクタリングだけでなく、コンサルティングとして助成金受給支援、リースバック(不動産、車、OA機器など)や企業再生などの別の資金調達方法も含めて、一番最良な解決策をトップ・マネジメントに申し込みをした全てのお客様に提示できるよう全社員が取り組んでいるとのことでした。
ファクタリング手数料の安さもさることながら、資金繰りの面で最適な提案をしてくれるファクタリング会社は中々無いので、おすすめできるファクタリング業者と言えます。
ファクタリング手数料
ファクタリング手数料:5%
でした。
- 売掛債権額:3,932,134円
- 買取対象額:3,150,072円
- 非買取対象額:782,112円
- ファクタリング手数料:150,015円
- 買取金額:3,000,057円
- 手渡し額:3,000,057円
今回は
- 弊社側が資金繰りに苦慮しているわけではなく、外注先への緊急の支払だったこと
- 弊社が税金等をきちんと遅れなく支払っていた事
- 売掛先が上場企業
- 売掛先の帝国データバンクの評点が高い
- 売掛先と弊社の取引が5年以上継続している
・・・
という点が審査では、高く評価されて、5.0%という2社間ファクタリングでは「低額の手数料」で買取を実現できました。
対応スピード
- 2019年6月11日(火) 9:58:申込
- 2019年6月11日(火) 10:01:担当者から電話
- 2019年6月11日(火) 10:46:担当者から必要書類のメール
- 2019年6月11日(火) 15:01:面談
- 2019年6月11日(火) 16:11:審査・みつもり
- 2019年6月11日(火) 16:29:見積提示
- 2019年6月11日(火) 17:09:契約・現金受取
ですので、7時間ぐらいで買取額の受取まで完了しました。
私が午前中動けていれば、実質3時間くらいで資金調達が実現出来たと思います。
即日買取ができて、かつ現金の手渡しも可能ですので、銀行の営業時間が終わっても、その日のうちに買取額を受け取ることが可能です。
買取スピードは、業界トップクラスのファクタリング業者と言えます。
総合評価
トップ・マネジメントは
- 事業歴が長い
- ファクタリング手数料が安い
- 即日買取の実現性が高い
- ファクタリングの種類も豊富(通常の2社間ファクタリング・3社間ファクタリング、助成金連動型ファクタリングサービス『ゼロファク』、広告業界特化型ファクタリングサービス『ペイブリッジ』)
- 助成金やリースバック、企業再生などファクタリング以外での資金調達スキームも豊富に取り揃えている
- ファクタリング希望客に対しても、顧客の費用負担が一番少なくなるようなプラン(ファクタリング以外の方法も含む)で一緒に資金繰りを考えてくれる
という点で、評価できるファクタリング業者でした。とくに「ファクタリング業界の健全化」「ファクタリング以外の資金調達方法も含めて、顧客の状況に合わせた提案ができる」という企業姿勢があるので、安心して利用できるファクタリング業者と言えます。「信頼性」を重視する方におすすめできるファクタリング業者となっています。
トップ・マネジメント/ファクタリング
トップ・マネジメント/ファクタリングとは
トップ・マネジメント/ファクタリングは、東京都千代田区に事務所がある株式会社トップ・マネジメントが提供しているファクタリングサービスです。株式会社トップ・マネジメントは経理・財務・経営に関するコンサルティング業務、経営リスクの調査・分析、担保不動産の調査・評価などを手掛けている企業で2社間ファクタリング、3社間ファクタリングをサービス展開しています。
トップ・マネジメント/ファクタリングの大きな特徴は「2社間ファクタリングの手数料の上限が12.5%と低い」「3社間ファクタリングの手数料の上限が3.5%と低い」「全国対応」「個人事業主も利用可」「最短即日での資金化が可能」「買取率業界1位」「4万5,000社を超えるファクタリング契約実績」「最高3億円の買取が可能」「3~6か月の長期売掛金買取も可能」という点が挙げられます。
ファクタリング業者の中でも、4万5,000社を超えるファクタリング契約実績を持つ会社はほとんどありません。十分なファクタリング実績があるからこそ、「ファクタリング手数料の上限を設定」「個人事業主も利用可」「3~6か月の長期売掛金買取も可能」「最短即日での資金化が可能」と他のファクタリング会社にはないサービスを提供しているのです。
ファクタリング手数料が安く、はじめてファクタリングを利用する会社でも、豊富な実績とノウハウから丁寧に相談に乗ってもらえるおすすめのファクタリング会社です。
トップ・マネジメント/ファクタリングキャンペーン 2024年10月最新情報
【新型コロナウイルスの影響による業績悪化が認められる場合】ファクタリング利用手数料最大5%割引き
【新サービス】「電ふぁく」は、専用口座を開設する新しいファクタリングで、ファクタリング手数料の上限は8.0%かつ、継続利用するたびに手数料が下がる格安なファクタリングを実現しています。
【新サービス】ZEROファクは、「ファクタリング+助成金獲得」のサービスです。助成金獲得でさらにファクタリング手数料も最大10%優遇されます。
トップ・マネジメント/ファクタリング商品概要
金融機関・会社名 | 株式会社トップ・マネジメント |
本社所在地 | 東京都 |
対象(法人、個人事業主) | 法人、個人事業主 |
2社間ファクタリング手数料下限 | 3.5% |
2社間ファクタリング手数料上限 | 12.5% |
3社間ファクタリング手数料下限 | 0.5% |
3社間ファクタリング手数料上限 | 3.5% |
ファクタリング事務手数料 | 無料 |
資金化までのスピード | 最短即日 |
最低取扱額 | 30万円 |
最高取扱額 | 30,000万円 ※1社10,000万円 |
「安心できるファクタリング会社を教えてほしい。」
「ファクタリング手数料って、どうなるの?」
「ファクタリングの契約って、どうやれば良いの?」