ファクタリングの申込・契約に必要な「必要書類」一覧。「必要書類」の種類・取得方法・審査で見られるポイントも解説

man
「ファクタリングの必要書類って何があるの?」
「ファクタリングの必要書類の集め方がわかりません。」
「ファクタリングの必要書類と審査の関係を知りたいのですが・・・」
・・・

思っている以上にファクタリングの申込・契約に必要な書類というのは多いのです。申し込んで慌てないようにファクタリングの「必要書類」の種類・取得方法・審査で見られるポイントも解説します。

ファクタリングの申込・契約に必要な「必要書類」一覧

筆者が実際にファクタリング会社「MEDS JAPAN」の必要書類

チェック 書類名 必要
売却(譲渡)希望の請求書 売却(譲渡)対象の売掛先様へすでに送付していて、決済日が来ていないもの。
売却(譲渡)希望の過去3ヶ月分の請求書 売却(譲渡)対象の売掛先に対しての過去3ヶ月分の請求書
請求額の根拠となる書類 基本契約書、注文書、納品書がある場合は、ご提出ください。
※ない場合は結構です。
決算書 資金繰り表 直近3期分の決算書(勘定科目内訳明細含む)。決算から3ヶ月以上経過の時は試算表も必
要です。当月からファクタリング決済月までの資金繰り表。
※試算表がない場合は売上推移がわかるもの(なければ、代わりになる資金繰り表)。
税金、社保の証明書、納付書 国税(法人税・消費税)・地方税(住民税)の納税証明書・社会保険料の納付書です。
※未納がある場合➀、②のどちらかが必要です。
➀分納中である場合→分納中であることがわかる書類及びその納付書
②協議中である場合→協議中、猶予中あることがわかる書類
借入契約書 銀行、ノンバンクなどとの契約書・支払予定表
通帳コピー 会社名義のすべての預金通帳のコピー、または取引明細を6ヶ月分。
本人確認書類 代表者様の運転免許証・健康保険証・パスポート等の本人確認書類。
※写真付きの証明書がない場合、証明書+住民票が必要です。例)健康保険証+住民票
お申込書 裏面の個人情報の取扱事項をお読みになり、署名もお願いいたします。
他社ファクタリング契約書 他社でファクタリングをご契約中、若しくは過去に契約したことがある場合、その契約書
※既に破棄している場合は、ご相談ください。

売却(譲渡)希望の請求書

内容
ファクタリングを希望する売掛債権の証明となる請求書のこと
入手方法

自社で作成していて、コピーを持っているのが一般的ですので、それを用意すれば大丈夫です。

コピーを自社で保管していない場合は、顧客に売掛債権のことは言わずに「請求書のコピーを紛失してしまったのでコピーをいただいて良いでしょう?」とお願いすれば問題ないはずです。

ファクタリング審査のポイント

買い取る請求書の内容が、ファクタリング会社がまず見る資料となります。

  • 請求先
  • 請求内容
  • 請求金額
  • 入金口座

などをチェックします。

売却(譲渡)希望の過去3ヶ月分の請求書

内容
ファクタリングを希望する売掛債権の過去の請求書のこと
入手方法

自社で作成していて、コピーを持っているのが一般的ですので、それを用意すれば大丈夫です。

こちらもコピーを自社で保管していない場合は、顧客に売掛債権のことは言わずに「請求書のコピーを紛失してしまったのでコピーをいただいて良いでしょう?」とお願いすれば問題ないはずです。

単発の売上で過去の請求書がない場合は、その旨をファクタリング会社の担当者に伝えましょう。

ファクタリング審査のポイント

ファクタリングでは

  • 継続した売上の売掛債権
  • 単発の売上の売掛債権

を比較した場合

  • 継続した売上の売掛債権

の方が何倍も、審査の評価は高くなります。

これは継続売り上げの方が

  • 改ざんがしにくい
  • 継続的なファクタリング利用が見込める

ためです。

請求額の根拠となる書類(成因書類)

内容

請求が発生した根拠になる書類のことを言います。

  • 発注書・注文書
  • 基本契約書、契約書、覚書
  • 検収書・納品書
    ・・

など、様々な書類が想定できます。

入手方法

これは書類によって

  • 売掛先が作るもの(受け取る)
  • 双方合意で締結するもの(一部ずつ保管するもの)
  • 買掛先が作るもの(作成する)

というパターンがありますが、基本的には「受け取る」「一部を補完する」「作成する」ものですから、保有しているはずです。

紛失して相手方である売掛先にしかない場合は、うまく理由をつけて、コピーをもらいましょう。

オンラインでの契約・発注などのケースでは、オンライン画面のキャプチャ画像などでも対応してもらえます。ただし、加工したものでないことを証明するために、その場でログインすることを求められるケースもあります。

力関係が弱い中小企業、零細企業、個人事業主のケースだと、完全に「口頭ベース」での発注というケースもあります。この場合は、その旨をファクタリング会社の担当者に伝えましょう。

ファクタリング審査のポイント
  • 成因資料がきちんとそろっているかどうか?

が非常に重要な審査ポイントになります。

ファクタリング会社に架空の請求書を買い取らせようという悪質な会社もありますが、その場合は、成因資料がきちんとそろっているかどうかで、発見しやすくなるからです。

決算書(勘定科目内訳明細含む)、試算表、資金繰り表

内容
財務諸表のことです。試算表は、総勘定元帳を集計した一覧表です。試算表をみれば、総勘定元帳の合計額や残高が一目でわかります。
入手方法

自社で作成しているものです。または、税理士や会計事務所で作成しているはずです。

試算表を作っていないばあは、その旨をファクタリング会社の担当者に伝えましょう。

ファクタリング審査のポイント
  • 赤字決算
  • 債務超過

の会社でもファクタリングを利用することはできます。

ファクタリングを利用しようとしている会社の場合

もともと、経営状態は芳しくないのが当たりまえなのです。

その上で、決算書や試算表、資金繰り表を出させるのは

  • 立て替えている間に倒産してしまわないか?

のチェックと言っていいでしょう。

2社間ファクタリングなどでは、1カ月~2カ月後に売掛先から、ファクタリングを利用する会社に通常通りに売掛金が入金されます。その後、ファクタリングを利用する会社が、ファクタリング会社にお金を送金するのですが、このタイムラグで倒産されてしまったら、回収できなくなってしまうのです。

税金、社保の証明書、納付書

内容
税金の納税証明書、社会保険料の納付書
入手方法

税金の納税証明書

国税

  • 法人税
  • 消費税

→ 所轄の税務署で「納税証明書交付請求書」を提出して入手します。

  1. その1:納付すべき税額、納付した税額及び未納税額等の証明
  2. その2:所得金額の証明
  3. その3:未納の税額がないことの証明
  4. その4:滞納処分を受けたことがないことの証明

とありますが「その1」もしくは「その3」が必要になります。

地方税

  • 住民税
  • 事業税

→ 所轄の都道府県税事務所や市区町村役場で「納税証明書交付請求書」を提出して入手します。

社会保険料の納付書

年金事務所から送られてくる納付書のことです。

ファクタリング審査のポイント
  • 税金未納

の会社でもファクタリングを利用することはできます。

しかし、どのくらいの税金が未納を確認しなければ、適切な審査ができないため、納税証明書が必要になるのです。

  • 滞納している
  • 滞納している税額が高額

という場合は、ファクタリングの審査も通りにくくなります。

借入契約書・支払予定表

内容
借入契約書は、借り入れの契約書のことです。支払予定表は、完済までの返済スケジュールが記載されたものです。
入手方法

借入契約書は、銀行やノンバンクから融資を受ける際に作成される契約書ですので、一部保管しているはずです。支払予定表も、通常であれば銀行やノンバンクが借入時に発行します。

ファクタリング審査のポイント
  • いくらの借り入れがあるのか?
  • どのくらいの返済が毎月発生するのか?
  • タイの言うはしていないか?

などを、決算書や資金繰り表と照らし合わせて確認します。

それほど重要視はされていません。

通帳コピー

内容
会社名義のすべての預金通帳、または取引明細のコピー
入手方法

会社名義の銀行口座の通帳をコピーして提出します。

ファクタリング審査のポイント

ファクタリング会社が重視しているのが「通帳のコピー」です。

通帳の改ざんは、なかなかできるものではありません。

何か月にも及ぶ取引履歴が掲示されているので、簡単にごまかせるものではないのです。

また、継続取引の場合

  • 売掛金が過去にきちんと入金されているか?
  • 売掛金がいつ頃入金されるのか?

をチェックします。

本人確認書類

内容
運転免許証・健康保険証・パスポート等の本人確認書類のこと
入手方法

自身が保有する本人確認書類をコピーして提出します。

ファクタリング審査のポイント

本人を確認するための書類なので、それ以上の意味は持ちません。

他社ファクタリング契約書

内容
ほかの会社とファクタリング契約をしている場合の契約書のこと
入手方法

ほかの会社とファクタリング契約をしたときに作成する契約書をコピーして提出します。

ファクタリング審査のポイント

ファクタリング会社は

二重譲渡

を極端に嫌がります。

他のファクタリング会社が買い取った債権でないことを確認するために使います。

ファクタリングの「必要書類」を用意するうえでの注意点

その1.すべてそろえる必要はない

当然、「ファクタリングの審査に通す」という意味では

要求された書類を全部揃える

のがベストなのですが、状況によっては用意できない書類も出てきます。

実際に筆者が申し込んだときには、「MEDS JAPAN」の担当者から用意できない書類に対して、下記のような回答が返ってきました。

質問

・社会保険料の納付書は、Pay-easyで支払っているため、はんこなどがないものですが、Pay-easyの納付画面キャプチャでよろしいでしょうか?
●キャプチャで構いません
・先週会社を移転したのですが、地方税(住民税)の納税証明書というのは、移転前の都税事務所か、移転後の都税事務所か、どちらで取得するものでしょうか?
●都内での移転の為、移転後・移転前どちらでも取得が可能です。
・税金の納税証明書は、これから取得しに行くので、送付が遅れます。
●直近の納付済みの領収書等(延滞金等の表示がされますので)でも構いません。
・資金繰り表、試算表などは作成していないのですが、大丈夫でしょうか?
●試算表をご作成されていないのであれば、作成は不要ですが、資金繰り表は、ラフなもの(先程添付したもの程度)を作成ください。
・上記以外に用意すべき書類をご教示ください。
●上記以外で、必要な書類は、現状ございません。

ファクタリング会社によって異なりますが・・・

「結構、柔軟に対応してくれる」のです。

用意できない書類がある場合は、速やかにファクタリング会社の担当者に相談すれば、対応を回答してくれます。

その2.嘘や虚偽は、絶対にしてはいけない

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請求書なら、自社で作ったから、印刷すれば金額を大きく改ざんできる

と思っても、

  • 決算書
  • 通帳のコピー

があるのですから、「つじつまが合わない」ことがすぐにばれてしまいます。

しかも、実際に売掛金が入金されてしまえば、金額が違うのですから、その時点で法的な対応を取られてしまいます。

基本的にファクタリングは

  • 赤字決算
  • 債務超過
  • 税金未納

でも、売掛債権に問題がなければ買い取ってもらえる可能性が高い、資金調達方法です。

経営状態が悪くても、後ろめたい経営をしていても、正直に申告することが大前提なのです。

まとめ

ファクタリングの申込・契約に必要な「必要書類」には

  • 売却(譲渡)希望の請求書
  • 売却(譲渡)希望の過去3ヶ月分の請求書
  • 請求額の根拠となる書類
  • 決算書 資金繰り表
  • 税金、社保の証明書、納付書
  • 借入契約書
  • 通帳コピー
  • 本人確認書類
  • 他社ファクタリング契約書

があります。

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ファクタリングの申込・契約に必要な「必要書類」は、「それをもとに審査をする」という意味でもあるのです。虚偽の申告や改ざんなどをしてしまえば、ファクタリング会社と大きなトラブルになってしまいます。

用意できない書類がある場合は、ファクタリング会社の担当者に言えば、柔軟に対応してくれるケースもあるので、すぐに相談することをおすすめします。どういうポイントで審査されるのかも、合わせて今一度「必要書類」の内容、入手方法を確認しましょう。

逆に必要書類が少なすぎるファクタリング業者には注意しましょう。優良なファクタリング業者は、必要書類も多く要求してくるものです。

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