手数料が安い会社比較

手数料が安いファクタリング会社の探し方|額が1つに決まるのは20社中3社

「1%〜」と「8%固定」は同じ意味の数字ではありません。掲載20社の公表表記から、額面100万円での手数料がどこまで確定するのかを社ごとに示し、率のほかに入金額を動かす3つの項目と、見積りの前に聞くことを整理します。

手数料が安いファクタリング会社の探し方|額が1つに決まるのは20社中3社

「ファクタリング 手数料 安い」で各社のページを開くと、「0.5%~」「1%~」「8%固定」といった数字が並びます。ところが、この数字を小さい順に並べても、安い会社の順番にはなりません。3つの表記は、どれも意味が違うからです。当サイトが条件別の比較で手数料の順に並べ替えていないのも、同じ理由です。

掲載している20社のうち、手数料の記載を公式ページで確認できたのは14社でした。そのうち、表記から率を機械的に読み取れるのは12社です。さらに、額面100万円の請求書に当てはめて手数料の額が1つに決まるのは3社だけでした。残りは幅の中に収まるか、下限しか分かりません(2026年8月18日・19日確認)。

この記事では、まず14社の表記を並べて「どこまで確定するか」を社ごとに示します。そのうえで、率のほかに入金額を動かす項目を、公表している社数とあわせて整理します。相場そのものの水準はファクタリング手数料の相場に、自分でできる工夫は手数料を抑えるためにできることにまとめています。条件を1つの表で見たいときは手数料を公表している会社の比較を使ってください。

手数料を公表しているのは20社中14社

当サイトの条件別の比較は、編集部の判断ではなく記録した文字列で絞り込みます。手数料の比較ページでは、「手数料」を公式ページで確認できた会社を並べ、安い順への並べ替えはしていません。この規則で残ったのが次の14社です。読者が同じ数え方をすれば、同じ14社にたどり着けます。

「上限の記載」の欄は、その表記からいちばん高い場合の額を読み取れるかどうかを示しています。判定は表記の書き方だけで行い、水準の高低は評価していません。

会社名 公式ページの表記(そのまま) 上限の記載 確認日
アクセルファクター 2社間ファクタリングで1~12%・3社間ファクタリングで0.5~10.5%を目安 あり(方式ごと) 2026年8月19日
ビートレーディング 弊社の平均的なファクタリング手数料は、2者間ファクタリングで10.3%、3者間ファクタリングで6.8%となっています。(2024年度実績) なし(実績の平均) 2026年8月19日
OLTA クラウドファクタリング 手数料2〜9% あり 2026年8月18日
PAYTODAY 手数料率 1〜9.5% あり 2026年8月18日
ペイトナーファクタリング 一律10%の手数料 あり(固定) 2026年8月18日
labol(ラボル) 手数料は一律買取額の10%のみ あり(固定) 2026年8月18日
FREENANCE 即日払い 手数料は請求書額面の3%~10% あり 2026年8月19日
QuQuMo 手数料1%~ なし(下限のみ) 2026年8月18日
うりかけ堂 手数料1.5%~ なし(下限のみ) 2026年8月18日
ベストファクター 買取手数料2%〜 なし(下限のみ) 2026年8月18日
日本中小企業金融サポート機構 手数料1.5%〜 なし(下限のみ) 2026年8月18日
No.1(ナンバーワン) 買取手数料0.5%~ なし(下限のみ) 2026年8月18日
えんナビ 弊社のファクタリング手数料は業界最安値の5%~ なし(下限のみ) 2026年8月19日
Flex Capital ファクタリング 8%固定 あり(固定) 2026年8月18日

えんナビの表記にある「業界最安値」は同社の表現で、当サイトが各社を比べて確かめた評価ではありません。

残る6社は、手数料の記載そのものを当サイトが確認できていません。トップ・マネジメント、三菱UFJファクター、みずほファクター、ウィット、Mentor Capital、ジャパンマネジメントです。確認できなかったことは、手数料が高いという意味ではありません。公表していないだけの場合があり、その判断は公表の有無からはできません。確認したページのURLと確認日は、各社の詳細ページに載せています。

額面100万円に当てはめると、額が決まるのは3社

表記の違いが実際にどう効くのかを、額面100万円の請求書で確かめます。これは公表されている率をそのまま掛けた計算例で、提示される金額ではありません。実際の率は、売掛先と債権の内容を見たうえで決まります。

上の14社のうち、アクセルファクターとビートレーディングの2社は当てはめ先を決められません。アクセルファクターは2社間と3社間で率を分けて公表しているため、どちらを使うかを先に決めないと額が定まりません。ビートレーディングは2024年度の実績の平均で、自分の債権にその率が適用される約束ではありません。残る12社を並べたのが次の図です。

額面100万円に各社の公表している手数料率を当てはめた図。額が1つに決まるのはペイトナーファクタリング10万円・labol(ラボル)10万円・Flex Capital ファクタリング8万円の3社、幅の中に収まるのはOLTA2万円から9万円・PAYTODAY1万円から9万5千円・FREENANCE3万円から10万円の3社、下限しか分からないのはQuQuMo1万円以上・うりかけ堂1万5千円以上・ベストファクター2万円以上・日本中小企業金融サポート機構1万5千円以上・No.1(ナンバーワン)5千円以上・えんナビ5万円以上の6社であることを示している
図1:同じ「手数料」でも、表記の型で確定する範囲が変わる各社の公式ページから転記した表記に、額面100万円をそのまま当てはめた計算例です(2026年8月18日・19日確認)。母数は掲載20社で、記載を確認できなかった6社と、当てはめ先を決められない2社は図に入れていません。

額が1つに決まるのは、一律・固定と書いている3社です。ペイトナーファクタリングの「一律10%の手数料」なら10万円、labol(ラボル)の「手数料は一律買取額の10%のみ」なら10万円、Flex Capital ファクタリングの「8%固定」なら8万円になります。申込みの前に、引かれる額を1円単位で計算できるのはこの3社だけです。

ただし、この3社にも読み方の注意があります。labol(ラボル)の表記は「買取額の10%」で、額面ではなく買い取られた額を基準にしています。額面と買取額が同じ場合の計算として並べました。ペイトナーファクタリングは、手数料のほかに「別途振込手数料250円」を公表しているため、額面100万円なら差し引かれる合計は10万250円です(2026年8月19日確認)。率が確定していても、率だけでは入金額が決まりません

上限まで公表している3社は、いちばん高い場合の額を先に知ることができます。OLTA クラウドファクタリングの「手数料2〜9%」なら2万円から9万円、PAYTODAYの「手数料率 1〜9.5%」なら1万円から9万5千円、FREENANCE 即日払いの「手数料は請求書額面の3%~10%」なら3万円から10万円です。額は1つに決まりませんが、上限が分かっているので、最悪の場合を織り込んで資金繰りを組めます

OLTA クラウドファクタリングの公式サイトのファーストビュー。手数料の範囲が下限と上限の両方で表示されている公式ページであることが分かる
下限と上限の両方を書いている表記の例(引用)OLTA クラウドファクタリング 公式サイトのファーストビュー(2026年8月19日取得)。本文に書いた「手数料2〜9%」は、このページで確認しています(2026年8月18日確認)。上限まで書いている7社のうちの1社として、表記の見え方を示すために引用しました。掲載は評価や推奨ではありません。ページの内容および名称・商標の権利は同社に帰属します。

「1%~」の1%は、入口の数字

下限しか分からない6社では、上の計算ができません。No.1(ナンバーワン)の「買取手数料0.5%~」を額面100万円に当てはめると5千円以上、QuQuMoの「手数料1%~」なら1万円以上、うりかけ堂と日本中小企業金融サポート機構の「1.5%〜」なら1万5千円以上、ベストファクターの「買取手数料2%〜」なら2万円以上、えんナビの「5%~」なら5万円以上です。いずれも「以上」までしか言えません

ここで起きやすい読み違いが、下限の小ささを安さと受け取ることです。「0.5%~」は、条件がそろったときに提示されうるいちばん低い率であって、自分の債権に適用される率ではありません。たとえば「0.5%~」の会社で実際に6%を提示されれば6万円、「8%固定」の会社なら8万円ですが、前者が後者より安くなるかどうかは、見積りを取るまで分かりません。数字の小ささだけで並べると、比較しているつもりで比較できていない状態になります。

一方で、下限だけを公表していることが不利を意味するわけでもありません。ファクタリングの率は、売掛先の信用や支払期日、必要書類の揃い方で変わります。幅を持たせて書く会社と、固定で書く会社では、そもそも料金の決め方が違うと考えたほうが実態に近い読み方です。手数料が何に対して発生するのかはファクタリング手数料とはに、方式による差は2社間と3社間の手数料の違いにまとめています。

率のほかに、入金額を動かす3つの項目

「安い」を確かめる単位を、率にするか、差し引かれた後に手元へ入る額にするかで、比べられる会社の数が変わります。

公表されている率の数字だけで比べる場合と、差し引かれた後の入金額で比べる場合を左右に並べた比較図。左は上限まで公表している7社・下限だけの6社・実績の平均1社・記載を確認できなかった6社という内訳、右は額面や支払期日をそろえる必要と、手数料以外の費用を公表しているのが20社中4社であることを示している
図2:率で比べると7社、入金額で比べると全社が同じ土俵に乗る社数は各社の公式ページで確認した記録から数えました(2026年8月18日・19日確認)。下段の引用は金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」(2026年9月11日確認)。

1つ目は手数料以外の費用です。掲載20社のうち、手数料以外にかかる費用について記載を確認できたのは4社でした。

会社名 公式ページの表記(そのまま) 確認日
PAYTODAY 弊社にお支払いいただくのは、ご利用金額+買取手数料のみです 2026年8月19日
ペイトナーファクタリング 初期費用・月額費用は一切かかりません。ご利用時にかかるのはサービス手数料と、別途振込手数料250円のみです 2026年8月19日
三菱UFJファクター サービスご利用にあたっての契約手数料・月額利用料はございませんが、診療報酬債権の買取・取立手数料がかかります 2026年8月19日
Flex Capital ファクタリング ファクタリング手数料以外の費用は一切かかりません 2026年8月19日

この4社の中でも、書いてある内容は同じではありません。PAYTODAYとFlex Capital ファクタリングは手数料のほかに払うものがないと書いています。ペイトナーファクタリングは振込手数料250円を明示していて、金額が分かるぶん、差し引かれる合計を先に計算できます。三菱UFJファクターは診療報酬債権について別の手数料があると書いていて、これは手数料の記載を確認できなかった6社の1社でもあります。手数料が非公表でも、手数料以外の費用は公表しているという組み合わせがあります。何が別にかかりうるかはファクタリングのその他の費用にまとめています。

2つ目は債権譲渡登記です。掲載20社のうち、登記の扱いについて記載を確認できたのは6社でした。アクセルファクターは「必須ではございません。審査結果によっては設定をお願いすることもございます」、OLTA クラウドファクタリングは「利用規定で定める一部の場合を除き、債権譲渡登記も行いません」、PAYTODAYは「弊社では債権譲渡登記を行っておりませんので、スムーズかつ費用を抑えた上での取引が可能です」、QuQuMoは「取引先への通知や登記は一切不要」、ベストファクターは「登記せずにご利用いただくこともできます」、ジャパンマネジメントは「原則として2社間ファクタリングは債権譲渡登記の留保も可能です」と説明しています(2026年8月18日・19日確認)。

「原則として」「一部の場合を除き」「審査結果によっては」という書き方は、条件しだいで登記を求められる余地を残した表記です。登記を行うと登録免許税が発生し、司法書士へ依頼する場合の報酬は別になります(法務省「債権譲渡登記制度」2026年9月11日確認)。登記の有無で費用が変わるため、見積りの前提としてそろえておく必要があります。額と内訳は債権譲渡登記の費用で扱っています。

3つ目は掛け目です。額面の全額が買い取られるとは限らず、一部が留保される契約の型があります。当サイトは掛け目を項目として記録していないため、20社について掛け目の有無を示すことはできません。考え方そのものは掛け目とはにまとめています。率と掛け目を両方見ないと、手元に入る額は確定しません。差し引かれたあとにいくら振り込まれるのかの計算はファクタリングの受取額で扱っています。

見積りを取る前に確かめる4つのこと

ここまでの材料を、見積りを依頼するときの質問に変えます。公表値の段階でできるのは、候補を絞ることと、聞く項目を決めることです。

見積りを取る前に確かめる4項目のチェックリスト。手数料の上限(率の記載14社・上限まで7社)、手数料のほかに引かれるもの(4社)、債権譲渡登記を行うか(6社)、売掛先が支払えなかったとき誰が負担するか(8社)について、掲載20社での公表状況と、見積りのときに聞く質問文を並べている
図3:4つとも入金額を動かす。公表されている社数は項目ごとに違う件数は各社の公式ページで確認した記録から数えました(2026年8月18日・19日確認)。下段の引用は金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」(2026年9月11日確認)。記載がないことは、条件が不利という意味ではありません。

4つの項目で公表されている社数は、14社、4社、6社、8社とばらつきます。どれも20社全部が公表しているわけではありません。つまり、公表値だけで比較を終えられる読者はいません。残りは聞くしかない、というのがこの記事の結論です。

見積りを依頼するときは、額面、支払期日、2社間か3社間か、債権譲渡登記を行うかをそろえます。これをそろえないと、提示された率も差し引き後の入金額も比べられません。そろえる項目と見積りの読み方はファクタリングの見積もり比較に整理しています。同じ条件で依頼すれば、率を公表していない6社も同じ土俵に乗ります。公表の有無で候補を切り落とす必要はありません。

安すぎる買取代金は、金融庁が注意喚起している

最後に、安さを探すときに逆向きで効く確認があります。金融庁はファクタリングを「事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス(事業者の資金調達の一手段)であり、法的には債権の売買(債権譲渡)契約です」と説明しています(2026年9月11日確認)。

そのうえで、ファクタリングを装った違法な貸付けの特徴のひとつとして、「ファクタリング業者から受け取る金銭(債権の買取代金)が、債権額に比べて著しく低額である」場合を挙げています。買取代金が著しく低いということは、裏返せば手数料が極端に高い取引です。安いかどうかを確かめるのと同じ手つきで、高すぎないかも確かめてください。

あわせて金融庁は、譲渡した債権の回収が売主に委託されていて、売主が集金できなかった場合に「売主が債権を買い戻すこととされている」「売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている」といった場合には、経済的に貸付けと同様の機能を有し、貸金業に該当するおそれがあるとしています。

掲載20社のうち償還請求権について記載を確認できたのは8社で、いずれも償還請求権がない旨を書いています。残る12社は記載を確認できていないため、契約書で確かめる項目になります。この条項は、手数料率より先に読む場所です。率が低くても、支払えなかったときの負担が自分に戻ってくる契約であれば、比べている対象そのものが変わってしまいます。償還請求権の意味は償還請求権とはに、借入との違いはファクタリングと融資の違いにまとめています。会社の実在をどう確かめるかはファクタリング会社の身元確認で扱っています。

この記事のまとめ

  • 手数料の記載を確認できたのは掲載20社のうち14社です。上限まで書いているのは7社、下限だけが6社、実績の平均が1社でした
  • 額面100万円に当てはめて額が1つに決まるのは3社だけです。うちペイトナーファクタリングは振込手数料250円を別に公表しているため、合計は10万250円になります
  • 「0.5%~」の下限は、条件がそろったときの入口の数字です。自分の債権に適用される率ではないため、下限の小ささで並べても安い順にはなりません
  • 手数料以外の費用を公表しているのは4社、債権譲渡登記の扱いは6社、償還請求権は8社です。公表値だけで比較を終えられる読者はいません
  • 金融庁は、買取代金が債権額に比べて著しく低額である場合と、買戻しや自己資金での支払が定められている場合を注意喚起しています。率より先に確認してください

条件を1つの表で見比べる段階に来たら、手数料を公表している会社の比較会社の比較ページを使ってください。会社ごとの記録は詳細ページに、確認したページのURLと確認日を添えて載せています。

この記事の出典

手数料・条件・手続きは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、申込みの前に各社の公式ページで確かめてください。