診療報酬を対象にした資金化では、請求内容が審査で変わりうるという点が最大の特徴です。一般の売掛債権のように、金額が最初から確定しているわけではありません。
社会保険診療報酬支払基金は、保険医療機関が電子レセプトをオンラインにより診療翌月の10日までに提出し、受付、事務点検・審査事務、審査、計数整理、請求・支払計算、請求、支払という流れで処理すると説明しています。
請求から支払いまでの工程
支払基金の説明にそって、工程を並べます。
査定と返戻がある
支払基金は、審査委員会が診療内容を保険診療ルールに則っているか審査し、適切でないと判断されるものは査定し、判断し難いものや整備されていないものは医療機関に返戻して再提出を求めると説明しています。
査定されれば請求額は減り、返戻されれば入金は先送りになります。資金化した債権の金額が後から動く可能性があるということです。
契約で確認すること
金額が動きうるため、その場合の扱いを契約で確認する必要があります。
金融庁は、集金できなかった場合に売主が債権を買い戻す、または売主自身の資金で支払うこととされているものについて、貸金業に該当するおそれがあるとしています。査定・返戻時の負担が誰に及ぶのかは、この観点でも確認してください。
検討する前に整理すること
自院の状況を数字にしておくと、必要性を判断できます。
この記事で扱っていないこと
会社ごとの手数料水準や入金までの日数は、公表値を確認できたものだけを比較ページに掲載します。ここでは書きません。
医療機関全体の話は医療ファクタリング、介護報酬は介護報酬ファクタリングで扱います。
この記事の出典
手数料・条件・手続きは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、申込みの前に各社の公式ページで確かめてください。
- 社会保険診療報酬支払基金「診療報酬の審査・支払業務の流れ」 業界団体 / 確認日 2026年8月18日
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」 金融庁 / 確認日 2026年8月18日