初心者の疑問

ファクタリングは何回も使える?継続利用するときの注意点

回数の制限は制度にはありませんが、費用は毎回発生します。継続利用が資金繰りに与える影響と、二重譲渡を避けるための管理方法を整理します。

制度として回数の上限が決まっているわけではありません。対象になる債権があり、条件が合えば、複数回の利用も可能です。

問題は、続けられるかどうかです。利用のたびに費用が発生するため、資金繰りへの影響は回数に比例します。

続けたときに何が起きるか

1回ごとの負担は小さく見えても、積み上がります。

1回あたりの費用が5万円で年12回利用した場合、年間60万円になることを示した仮定の計算例
図1:回数を重ねたときの負担(仮定の例)負担を把握するための仮定の例(実在する会社の手数料ではありません)

二重譲渡は絶対に避ける

複数の会社と取引すると、同じ債権を重ねて譲渡してしまう危険が出ます。これは避けなければなりません。

民法第467条第2項は、通知または承諾は確定日付のある証書によってしなければ、債務者以外の第三者に対抗することができないと定めています。先に対抗要件を備えた側が優先されるため、後から譲渡した側との間で必ず問題になります。

管理の方法

継続して利用するなら、社内で管理する仕組みを作ってください。

譲渡済みの債権の一覧、契約先ごとの対象、送金予定日、重複の確認という4項目のチェックリスト
図2:継続利用するときの管理民法第467条(2026年8月18日確認)をもとに作成

続けるべきかの判断

毎月使う状態が続いているなら、資金調達の方法ではなく、資金計画そのものを見直す局面です。次の質問に答えてみてください。

  • 年間の手数料の合計は、利益に対してどのくらいの割合か
  • 支払サイトの見直しを相手に相談したか
  • 融資や公的制度を検討したか
目的と回数を決めて使う場合は続けられる一方、毎月の不足が続く場合は資金計画の見直しが必要であることを対比した図
図3:続けてよい場合・見直す場合中小企業庁・金融庁の公表資料(2026年8月18日確認)をもとに作成

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在を確認したとして注意喚起を出しています。資金繰りが苦しいときほど、条件の確認が甘くなります。継続利用中も、契約ごとに条件を確認してください。

判断の材料

年間の負担と、続ける期間を数字にしてから決めてください。詳細は資金繰りは改善するか、やめる判断はやめたほうがいい?で扱います。

この記事の出典

手数料・条件・手続きは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、申込みの前に各社の公式ページで確かめてください。