融資との違い

ファクタリングに金利はある?融資の利息との違いを解説

ファクタリングの費用は利息ではなく手数料です。貸付に適用される上限金利の規制と、手数料を年利に換算して考える意味を金融庁の資料をもとに整理します。

ファクタリングに「金利」はありません。費用は手数料として、額面から差し引かれます。金利という言葉は、お金を貸し借りする契約で使われるものです。

ただし、金利がないことは、費用が小さいことを意味しません。むしろ年利に換算すると大きな数字になることがあります。ここを理解しておく必要があります。

貸付には上限金利の規制がある

金融庁は、貸金業を行う場合、利息制限法および出資法の上限金利を守る必要があり、出資法の上限金利を超える利息の契約・支払・受領は刑事罰の対象であると説明しています。さらに、年109.5%を超える利息の契約をした場合、消費貸借契約自体が無効であるとしています。

貸付の利息には利息制限法や出資法の上限がある一方、債権の売買の手数料は別の枠組みであることを並べた比較図
図1:利息と手数料は、規制の枠組みが違う金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」(2026年8月18日確認)

つまり、貸付には明確な上限があります。債権の売買はこの規制の枠組みとは別ですが、実質が貸付と判断されれば、規制の対象になりえます。

年利に換算して見る意味

手数料は「額面の何%」という形で示されます。同じ率でも、早く受け取る日数が短いほど、期間あたりの負担は重くなります。

額面100万円を手数料5パーセントで30日早く受け取る場合と15日早く受け取る場合で、1日あたりの負担が変わることを示した仮定の計算例
図2:同じ手数料でも、期間で負担の重さが変わる(仮定の例)負担の大きさを把握するための仮定の例(実在する会社の条件ではありません)

次の考え方は、負担の大きさを感覚的に把握するための仮定の計算です。特定の会社の条件を示すものではありません。

比較の際は、率ではなく差し引かれる金額と、早く受け取れる日数をそろえてください。

「金利ではないから規制がない」ではない

金融庁は、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在が確認されているとして、注意喚起を出しています。また、受け取る金銭が債権額に比べて著しく低額であるケースは、偽装ファクタリングの疑いがあるとしています。

費用が説明できないほど大きい場合は、契約を止めて相談してください

確認する項目

費用について確認するのは、次の3点です。

  • 差し引かれる金額の合計(手数料以外も含む)
  • 早く受け取れる日数
  • その負担を、いつまで続けられるか
差し引かれる金額の合計、早く受け取れる日数、その負担を続けられるかという3項目のチェックリスト
図3:費用について確認する3点金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」(2026年8月18日確認)をもとに作成

くり返し利用する予定があるなら、年間でいくら払うことになるかを先に計算してください。手数料の全体像は手数料・費用、貸付との比較はビジネスローンとの違いで扱います。

この記事の出典

手数料・条件・手続きは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、申込みの前に各社の公式ページで確かめてください。