ファクタリングを使うのは、売掛金の入金日より先に支払いが来る事業者です。金融庁はファクタリングを事業者の資金調達の一手段と位置づけており、対象は事業として行った取引で生じた債権です。
一方で、個人が生活費のために給与を対象とする取引は、これとは別の問題として扱われます。金融庁は、個人に対して「給与ファクタリング」という手法で貸付けを行うヤミ金融の存在も確認されているとして注意を促しています。
この記事では、どんな立場・どんな取引が対象になるのかを整理します。
立場によって手続きが変わる
法人と個人事業主のどちらも利用できますが、対抗要件を備える手続きに違いがあります。法務省は、債権譲渡登記制度について譲渡人は法人のみに限定されていると説明しています。個人事業主が売り手になる場合、この登記は使えません。
入金より支払いが先に来る事業ほど関係が深い
業種そのものより、お金の出入りの順序で決まります。次のような順序になっている事業は、売掛金が入る前に支払いが発生します。
- 材料や仕入れの代金を先に払う
- 外注費や人件費を毎月支払う
- 売上の入金は、納品の翌月末や翌々月になる
この差が大きいほど、手元資金が必要になります。業種ごとの事情は業種別で扱います。
対象にならない・向かないケース
次の場合は、そもそも対象にならないか、費用に見合わないことがあります。
- 売掛金がない(現金商売、前払いの取引のみ)
- 納品前で、金額や支払期日が確定していない
- 個人が給与や報酬を対象に資金を得ようとしている
とくに最後の点は重要です。給与を対象とする取引は、事業者向けのファクタリングとは別物として扱ってください。当サイトはこの種の取引を案内しません。
使う前に自分の状況を確認する
自分が対象に当てはまるかどうかは、次の項目で判断できます。
売掛金の内容が整理できたら、初心者ガイドの手順に沿って、費用と契約条項を確認してください。個人事業主向けの条件は個人事業主にまとめています。
この記事の出典
手数料・条件・手続きは、下の一次情報で確認できた表記だけを載せています。 確認日以降に変更されている場合があるため、申込みの前に各社の公式ページで確かめてください。
- 法務省「第1 債権譲渡登記制度とは?」 公的機関 / 確認日 2026年8月18日
- 金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」 金融庁 / 確認日 2026年8月18日